「ホラクラシー」とは?

こんにちは。人材開発本部の天野です。

The Wall Street Journalから「ホラクラシー」について書かれた記事を読みました。最近よく目にするワードで気になっていた所でした。


◆そもそも「ホラクラシー」とは・・

意思決定において、ヒエラルキーのようなピラミッド型の階層で行われるのではなく決定権を組織全体にフラットに与える(管理職や上司という概念を無くす)組織哲学だそうです。

ユニークな経営方針や人事制度で有名なアパレル系オンラインショップを運営するアメリカのZappos社で「ホラクラシー」を取り入れた際のことがこの記事に書かれています。


記事:上司不在の組織「ホラクラシー」はうまくいくか


記事から拾ったホラクラシーにまつわる

キーワードをまとめてみました。

■期待される効果

・(従業員が)起業家のように行動する。

・「アイデアの流れ」や協業体制、イノベーションの迅速化。


■ポジティブ

・従業員は仕事の進め方について、自分で判断する。

・元々、従業員の管理をしていた人は、他のことに時間を割ける。

・会議が効率性を示すモデルに変わった。

・「楽に稼ぐ」ことに決別した人のみが会社に残った。


■ネガティブ?■

・1500人のうち14%の従業員が退職することに。

・ホラクラシーについて理解が深まるまで、時間がかかる。

・会議の回数が増えすぎた。

・意思決定の権限の所在があいまいになった。


AirbnbやEvernoteでも

似た制度を取り入れているそうです。


記事:Airbnbの「マネジメントしない」マネジメント方法とは


==引用========

Airbnbは、トップダウン経営と自由な自律組織の妥協点を見つけ出したようだ。

同社はエンジニアリング・マネージャーを雇っている。だが彼らの役割は、一般的に想像されるものとはかけ離れている。

「伝統的な組織では、目標や目的さらにタスクまでもが、上から個々の担当者に流れていくものだ」とカーティスは私に語った。

「我々のやり方では、マネージャーというのは基本的に世話役に過ぎない。マネージャーは、作業担当者の障害を取り除くために存在しているんだ」

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組織で成果を出すというマネージャーの大きな円の役割からすると、障害の取り除きはメンバーが「成果を出す」ことに向かって迷いなく集中できる環境を作るという意味で、大きな貢献になりますね。


少し道がそれますが・・

本家サイトに掲載されているヒエラルキーを例えた図がよく見るとリアルで(ドロドロという意味で)面白かったです。